買いました。自分には何ができるだろうかと考えたときにこれは買わなきゃいけないと思いました。そんな1冊の絵本をご紹介します。
というかもう有名ですよね。
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あらすじ紹介
煙だらけで空も見えない町で今ハロウィンの真っ最中。仮装をして「トリック・オア・トリート!」と叫んでいる子どもたちの中で一人仮装ではない人間(?)がいたのです。
それがゴミ人間プペル。
彼はゴミで出来た塊だったのでみんなから「臭い!汚い!」と言われて散々な目に会います。そんな中で一人相手をしてくれたのがルビッチという子でした。プペルの体を一生懸命洗ったり遊び相手になってくれました。
でも、やはりゴミ人間と遊んでいるルビッチも周りから嫌われてしまいます。いじめられるのが嫌でプペルとは距離を置くルビッチ。
それでもゴミ人間プペルは信じます、あることを。そして、それに気付いたルビッチも最後はプペルを信じぬくことを決めました。どんなことがあっても。
「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」
西野亮廣さんとハロウィン
この絵本をなんで買おうかと思ったかは後回しにして、まずは西野亮廣さんとハロウィンの関係をご紹介します。知っている人は知っていますね。
毎年、ハロウィンの日は渋谷で大騒ぎが起こります。若者がこぞって街を練り歩き、お祭り騒ぎをするんですね。それ自体は良いことでしょう。(警備員も出る騒ぎになるからちょっと問題ありですが・・・)
1番の問題はその後です。渋谷の街には「これぞ日本の恥!!」というほどゴミが溢れかえっているんです。みんな騒ぐだけ騒いで散らかして帰っていくんです。そこで立ち上がったのが西野亮廣さんです。
西野さんは「ゴミ掃除もイベントにしてみんなで楽しんじゃえ!」と言ったのです。そしてできたのが、ゴーストバスターズの格好でゴミを集めて、その集めたゴミで作品を作ろうというイベントですね。この考え方に感動したのを覚えています。西野亮廣さんの発想力というか転換力というかすごいなと思ったんです。
西野亮廣さんにとってハロウィンは特別な日なんですね。
お金の奴隷解放宣言
この絵本自体は2016年10月発売です。西野さんがクラウドファンディングを立ち上げて資金集めをし、人を集めてみんなで共同で1冊の絵本を作ったんです。絵本の共同制作というのは世界初ではないかと言われています。これ、スタートから完成まで4年半かかったんですって!
ようやく発売にこぎつけて蓋を開けてみれば20万部を超えるベストセラー。そんな中、ある小学生の発言で彼は動きます。それはこの一言。
「2,000円は高い。自分で買えない」
西野さんは自分のブログでこう書いています。
《自分は『えんとつ町のプペル』を子供にも届けたいのに、たった「お金」という理由で、受けとりたくても受けとれない子がいる。》
双方が求めているのに、『お金』なんかに「ちょっと待った!」をかけられているのです。
お金を持っている人は見ることができて、
お金を持っていない人は見ることができない。「なんで、人間が幸せになる為に発明した『お金』に、支配され、格差が生まれてんの?」 と思いました。
そして、『お金』にペースを握られていることが当たり前になっていることに猛烈な気持ち悪さを覚えました。「お金が無い人には見せませーん」ってナンダ?
糞ダセー。……いや、モノによっては、そういうモノがあってもいいのかもしれません(←ここ大事!ニュースになると切り取られる部分ね)。
しかし、はたして全てのモノが『お金』を介さないといけないのでしょうか?
<西野亮廣公式ブログより>
まあ、いつものごとく叩かれた部分でもあります。炎上芸人西野亮廣さんはいつでもアンチの人たちに叩かれています。でも、私は純粋にすごいなと思ったんです。
お金って難しいものですよね。お金がなきゃ生活できないけど、お金をどう使うかは自分で決めます。
お金が無かったら欲しいものを諦める。
果たしてそれで良いのでしょうか?という問題に答えを出したのが彼です。
その彼の答えが「ネットで全部無料公開します。」というもの。「絵本としてそばにおいておきたい人はお金を出して買う、お話を読みたいだけだったらネットで見る。」そういう形を取ったんですね。
ここで大事なのは絵本自体も無料にしたわけではないという点です。
ネットで無料公開したら、結果として、売り上げランキング1位になったんです。私もそのきっかけで買った一人です。このビジネスモデルすごいですね。
私が買おうと思ったホントの理由
さて、私がなぜ買おうと思ったかですが、今まで書いた部分に感動して買いたくなったというのもあるし話の内容に感動したというのもあるんですが、他にもあります。それは彼の根本にある考え方が共感できたからです。
彼は自分のブログでこんなことも書いてあります。
これから、無料化できるところから無料化していって、『お金』なんて、そもそも存在しなかった時代や、地域で、おこなわれていた『恩で回す』ということをやってみます。
おい!
俺にコメントをくれた小学生!
もう大丈夫だ、2000円なんて必要ないぞ!(中略)
そしてキミが、
キミのタイミングで、誰かに恩を贈ればいい。
もちろん、いきなり全部は無理だ。
「全部無償にしろ!」とも思わない。
お金を稼ぐことが悪いことだとは思わない。
『えんとつ町のプペル』だって、こういうことができるようになったから、やっただけ。
僕だって、お金を貰わないと回らない仕事をたくさん抱えている。だけど、今一度、一つ一つ確認して、
「もしかしたら、コレは恩で回せるんじゃないかな?」
「もしかしたら、コレは入り口でお金を取るのではなくて、人の善意に期待してもいいんじゃないかな?」
と考えることはできる。
そういうモノが見つかれば、そこに関しては自分ができる範囲で、自分から恩を贈ればいい。たぶん、僕らの時代は、そっちに向かった方が面白いと思うよ(*^^*)
そう!「恩を回す」恩を返すんではないんです。
恩を次へ回すことが大事なんです。
この「恩を回す」という考え方と絵本の話の内容を組み合わせて、私は
「この絵本を買って、子どもたちに読んであげなきゃいけない!!」
と思ったんです。
一つのお話としてこれは子供に読んであげたくなる絵本です。そして、沢山の人に知ってほしいと思う絵本です。1冊の絵本として2,000円は高いかもしれません。でも、私はそれだけの価値があると思いました。私には何ができるだろうか?
答えを出すまでに1秒もかかりませんでした。迷いもありませんでした。
恩を回す
このお話を子どもたちに知ってもらいたかったんです。
恩を回すはできているのでは?
恩を回すということに対してできることってなんだろうと考えたときにブログというメディア媒体はすでにできていると思いました。だって、自分で思った「大事なこと・役に立つこと・買って良かったもの」をみなさんに無料で公開しているんですから!!もちろんお金稼ぎ目的のブログもあります。
でも、読むだけだったら無料です。そして、各々が思った行動を取れば良いのです。(何のことか分かりますよねw)
恩を回す
この考え方が世の中に広まったらホントに戦争はなくなるんじゃないかと思ってます。
実は・・・
さっき、私は「考え方が共感できた」と言いました。昔、「ペイフォワード」という映画を見たときに恩を次に回すということはとても大事なことだと思ってそれを常に頭に置きながら行動してきたんです。だからこそ、西野亮廣さんの考え方に共感できたんです。
それに対して自分がやってきたことは些細な事だと思います。でも、私は自分で言うのも何ですが、「ありがとう」と言われた回数で全国民が競ったら、偏差値60くらい行くのではないかと思っています。
それから、私は自分が親になるときにこう誓いました。将来自分の子供が大人になったとき、何かのきっかけ(結婚でもいいし、成人でもいいし)でこれは伝えようと決めたんです。
「もし、あなたが「育ててくれた親だから最期まで面倒見よう」とか思っているなら、それはやめて欲しい。私のことはほっておいてくれて構わない。育ててくれたことに少しでも感謝するならその恩は全力で自分の子供達に与えて欲しい。」
これが自分が人の親になるときに絶対に伝えなければいけないと思ったことです。それは態度や行動で示した上で伝えなければとも思いました。なので、自分が親にしてもらったことを自分の子供にしてあげなければ!と心に誓いました。
できているかは不明です。押し付けがましい恩になってるかもしれませんね。
でも、これを私のベースとして生きています。
まとめ
とにかく、この「えんとつ町のプペル」をぜひ読んでほしいです。ちょっと高いけど買って損はないですよ。
この綺麗な絵は手元に置いておきたくなります。まだ知らなかった人はぜひ読んで感想を聞かせてほしいですね。
あなたはこれを読んで何を思いますか?
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