私はBUMP OF CHICKENが好きです。
でも、あるときから私の中でバンプ離れがあったんです。
「なんか、最近のバンプって変わったよね〜」とかっていう感じで昔の曲ばっかり聞いている時がありました。そんな時「RAY」というアルバムが発売されて、それを聴いたらまた私のバンプ熱は戻ってきたのです。
あなたも「最近のバンプは〜・・・。」と思っていたのならぜひともこのアルバムを聞いてもらいたいです。
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バンプのファン層
実はもともとバンプのファンは年齢層が幅広いです。私が高校時代に「天体観測」でブレイクした彼らなので、今の30代は当然です。そして、映画「三丁目の夕日」で「花の名は」という曲が主題歌に採用されたので今の60代あたりのハートもガッチリキープ!
私の母の鼻歌からバンプの曲が流れてきたときは驚きました。さらに、NHKみんなのうたやドラえもん映画の主題歌に採用されたことで子どもたちもすっかり虜です。もちろん、今の30代世代がバンプを聴くことでその子供もバンプの存在を知ることになり、ホントにバンプのファン層は幅が広いんですよ。
バンプ離れ現象
「天体観測」で爆発的なヒットを繰り出し、一気に知名度を上げたバンプですが、その頃ファンになった人は曲の物語性に惚れ込んだ人たちがとても多いと思います。1曲1曲がひとつの絵本のようになっているんですね。
一番それを感じることができるアルバムは以前紹介しましたが、これです。
さらに、人によってはこんな理由でファンになった人もいるでしょう。それは、曲がシンプルだったということです。いろんな音を混ぜてゴチャゴチャしていないんです。バンプというバンドは、ボーカル&ギター・ギター・ベース・ドラムの4人で構成されています。その4人が曲を聴いているときに全面に感じられるんです。
当然、キーボードの音やオーケストラっぽい音とかいろんな音を使っていますが、でも、それらは基本となる4人の音のバックミュージックという位置付けだったんです。ちゃんと4人が立って演奏している姿が想像できたんですよ。
「ここは藤くんが主旋律でヒロくんがサポートかな?」とか
「おいおいチャマ大暴れだな〜」とか
「升くん基本に忠実!」とか
とにかく4人を感じられたんです。
でも、ある時から物語というよりメッセージソング系が主流になってしまい、さらに、いろんな音がゴチャ混ぜになってしまって曲を聴いたら「4人はどこいった?」状態だったんです。「ユグドラシル」というアルバムあたりでそれを感じてそこから以降の曲は聴かなくなったという人も多いのではないでしょうか?でもね、でもですよ。
「RAY」というアルバムはすばらしかったんですよー!
曲紹介は一部抜粋ですが、そのアルバムを紹介していきます。前置きが長くなってしまった・・・。
RAY
まずは収録トラックから紹介です。曲名のあとのは何で使われていたのかを表します。
- WILL
- 虹を待つ人(映画「ガッチャマン」主題歌)
- ray
- サザンクロス
- ラストワン
- morning glow
- ゼロ(FINAL FANTASY零式」テーマソング)
- トーチ
- Smile(ソフトバンク「復興支援ポータルサイト」CMソング)
- firefly(フジテレビ系ドラマ「息もできない夏」主題歌)
- white note
- 友達の唄(「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ 天使たち〜」主題歌)
- (please)forgive
- グッドラック(映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」主題歌)
半分近くが何かに使われた曲なんですね。その使われ方もゲーム・アニメ・映画など幅広いですね。更には「ray」は初音ミクとコラボしました。なんてこともありましたね〜。では、その中でわたしのおすすめを紹介したいと思います。
ray
まずはアルバム名にもなっている「ray」から紹介。イントロはチャマのスライドからのベースで始まります。曲調はとても明るいんです。PVは基本的に4人が演奏しているシーンなんですが、みんな楽しそう!ウキウキしながら演奏している感じです。
この中で私が特に好きな歌詞を一部ご紹介します。
◯☓△どれかなんて 皆と比べてどうかなんて
確かめる間も無い程 生きるのは最高だ
それぞれ4人の音がちゃんと聞こえてくる。これがいいんですよ!
サザンクロス
この曲が好きで何回も聴いていましたが、歌詞に出てくるのは「日」ではなくて「火」でした(笑)この中でも大好きな歌詞があり、それがこちら。
星を読んで位置を知る様に 君の声で僕は進めるんだ
さよならを言った場所から 離れても聞こえるよ 約束が
昔のバンプからは想像できないほど前向きな感じ。でも、どこか消失感を感じてしまう切ない曲。この曲も大好きです。
ゼロ
ファイナルファンタジーの曲になったって言うからどんな曲だろうと期待したら、なんて切なくて心が締め付けられる曲なんだろうか。もともと、バンプはカルマという曲がゲームに使われていたのであんな感じの明るい前向きな曲だと思っていたんですけど。
この曲は特にPVが素敵すぎます。人形劇とバレエダンサーのコラボでその切なさを表現しています。これも見ていただければ間違いないですね。
無い!!youtubeにPV無い!!初回限定版にはついてたからてっきりあるかと思った・・・。
Smile
ずっと曲名も知らずにただ聴いていたんですけど、「Smile」というタイトルだとは思いもしませんでした・・・。この曲は好きとか嫌いとかではなく
「この歳でこんな曲ができるようになったんだな〜」
という感想です。
(何様!?)
ただひたすら同じコード進行で同じ曲調がずーっと続くんですよね。これは簡単だけどなかなかできるものではありません。これを聴いたときに感激してしまいました。でも、これは決してスマイルって感じの明るい曲ではないですけどね。
友達の唄
なんてやさしい唄なんでしょう。ドラえもんの唄はこれで良かったんでしょうか?もっと子どもたちが元気になる曲じゃなくて良かったんでしょうか?でも、これは間違いなく子どもたちが優しい気持ちになれる唄ですね。それでいっか!
この曲の歌詞を一部抜粋しますが、こんな内容の唄です。
今 私が泣いていても あなたの記憶の中では
どうかあなたと 同じ笑顔で きっと思い出してね忘れないよ また会えるまで 心の奥 君がいた場所
そこで僕と 笑っている事 教えてあげたいから信じたままで 会えないままで どんどん僕は大人になる
それでも君と 笑っているよ ずっと友達でしょう
ああ、やっぱり子どもたち向けの唄だった。
隠しギミック
バンプのCDにはボーナストラックがあるのは有名な話です。ふざけた曲などいろんな遊び心が織り込まれています。20周年記念ライブのアンコールではあの「DANNY」をやったと聞いて本気で行かなかったことを後悔したものです。
で、今回のアルバムの遊び心は何かというと、アプリを使って限定コンテンツが見れるというもの。「BOC-AR」というアプリを利用します。RAYのアルバムの歌詞カードの中にはフランス語で書いてあって読めない漫画が入っているんですが、このアプリを使えば全ての謎が解けます。
アルバムを持っていない人はアプリを落としてアプリのメニューから「0RAY」を開きお店に置いてあるジャケット写真をコッソリ写してみましょう。ジャケット写真の鳥が飛び出します。(あ、突然ネタバレすいません)
でも、歌詞カードの立体映像はその遊び心が面白いんです。これを知ったときは感動しました。(実は買ったときに歌詞カードの中にそのアプリの使い方の紙が入っていたんですが、読んでなかった・・・)バンプオブチキンの人たちのそんな人柄が大好きです!
ぜひ、このアルバムを体感していただきたいです。
最後にバンプの人柄
ヴィジュアル系やアングラ系のバンドが流行っていた中、バンプはちょっと違ったジャンルでした。この4人組は小さい頃から仲良しだった4人組グループ。簡単に言うとバンプのメンバーはカッコつけるのを楽しんでいる人達なんです。
ヴィジュアル系バンドは本当にカッコつけていてる人たちであって、「オレたちかっこいいだろ!」って感じなんです。それに対して、バンプは「カッコつけてるオレたちカッコよくない!?」って言っている感じ。要はごっこ遊びしている感じ。
この普通の人っていう雰囲気が好きなんですよね〜。
まとめ
ただアルバムを紹介するだけのはずが、とても長くなってしまいました。バンプの人たちって見てて面白いです。曲は面白い曲もあればカッコいい曲もあればいろいろです。このRAYというアルバムですが、特にバンプ離れしてしまった人に聞いていただきたいですね。ちゃんと4人が感じられます。
ギター・ベース・ドラムが帰ってきたという感じです。昔のバンプが好きだったらなおさら受け入れられると思います。
ぜひ、聴いてみてください。
RAYを聴いたことある人はぜひ感想をお聞かせください。
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